なんでも屋 神…第二幕
「今の代…つまり金城彰の代に成ってから、芸能関係のプロダクションが出来てる。」



それ自体は何ら珍しい事では無い…その会社自体が裏金隠しの幽霊会社かも知れないし、アダルトビデオ方面の企画会社かも知れない。



「組事務所には滅多に顔を出さない金城だが、そのプロダクションには毎日顔を出してる。恐らく、理由は女か金だろう。」



金と女…徐にタバコに手を伸ばした瞬間、切れかかった蜘蛛の糸のようなか細い仮説が俺の中に道を創る。



今の所、可能性としては限りなく0に近いが…。



「ただ、芸能関係と言われると、会社を覗きに行くにはどうしても女の方が有利なんだよな…。」



俺の機嫌を伺うようなノリからの視線…言わんとしている事は分かる。



一葉を使いたいんだろうが、俺としては首を縦に振る訳にはいかない。
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