なんでも屋 神…第二幕

ノリの役所は、万が一何かトラブルが起こった場合の後方支援。



地下駐車場に設置されているエレベーターで、マコの元へ向かう。



当然ながら俺も窓拭きの仕事を放っぽりだし、正面入り口からマコを連れ出す予定だが、其処までの事態には陥らないだろうとの読み。



素早く二階へ移動した俺を待っていたかの如く、窓を開けて外を見れば、見違える程着飾ったマコが歩いていた。



その姿は普段のデニムに薄手のパーカーでは無く、足下は黒のミュールに、薄紫のカラータイツとミニ、玉虫色のビスチェとミュールに合わせた薄手な黒いジャケット。



これが一葉ならば着飾ったとは表現しないが、マコならばパーティに出掛けるのか？と問いかけてしまうような身形に成るのだ。



悪く言えば無精だが、そのままでも十分な容姿のマコなら許される。


あっさりとして男勝りな性格のマコらしいと言えば、それで片付く。