なんでも屋 神…第二幕
「わぁ〜!マコさん可愛いですねその服。」



以外にも沈黙の空間を打ち破ったのは一葉。



一人疎外感に蝕まれるのでは…などと言う俺の不安は、懸念のまま終わった。



「馬子にも衣装だろ?」


三人から一斉に冷ややかな視線を受けつつも、それからは失った数秒の沈黙を取り返すかのように、四人の口が止まる事は無かった。



そして又しても珍しく多弁なノリに、内心戸惑いを覚えながらも、そんな日も有るかと気にも止めずに談笑を楽しむ。



止まる事の無い笑いに、束の間の休息を楽しんでいたが、夜気を含んだ外の暗さを切っ掛けに、四人で事務所を後にした。
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