なんでも屋 神…第二幕
「…神君は、それで良いの?ノリに、マコさん取られちゃうかもよ?」



全く此奴は何を言い出すんだか…。



俺の気掛かりと言えば一つだけ…裏社会に生きるノリと、裏社会を探るマコ。



言わば対局に位置する二人が、お互いをさらけ出して付き合えるのか、それをノリが上手く隠し続けられるかと言う事だけだ。



「変な心配すんな。俺は一葉の前から居なくなったりしないから。一葉だから付き合ってるんだよ。」



優しく頭に手を乗せ、何時ものようにくしゃくしゃっと撫でつけても、今日は怒り出さない一葉…。



「…うん。なんだよ〜…神君は照れ屋だからそんな嬉しい事言ってくれないと思ってたのに〜…でも、ありがと。」
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