なんでも屋 神…第二幕
春の日差しに邪魔をされながらも、何とか眠りに落ちた俺は、あの夢の中での再会と和解以来となる、真美の夢を見た…。




「どうした真美?」



俺が幾ら問いかけても真美は何も答えず、背中に彫ったマリア像のように、ただにこやかな笑みを送ってくる。



「久しぶりに会ったんだ。何か話そう。なぁ、真美?」



それでも真美は笑顔を崩さず、何も語らず、じっと俺を見つめ続けてくる…。



「お兄ちゃん…お父さんが…。」
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