なんでも屋 神…第二幕
「まぁ、金の出所を辿ればそういう事になるな。こっちも一つ聞きたい。奇襲の場に残してきた奴はどうなった?」
不意の問いかけに内心驚くが、この男は未だ余力を残している事を悟る。
でなければ、追い詰められた状況で口を開く事は出来ない。
「二人供か?生きてはいるが、有る程度の拷問は受けている。尤も、それも昨日までの話しで、今は拉致しているだけだ。」
拷問と言う言葉に、右の葉巻髭が反応を示すが、それは敵方に捕まれば仕方の無い事。
その証拠に、それ以外で男に反応は見られない。
「もう片方は[狼我會]の組員だ。そっちはどうでも良いが、川崎の方は返して貰いたい…一応仲間なものでね。」
二つの銃口を向けられながらも、一向に揺らぐ事の無い男の胆力に、敵ながら甚く(いたく)感心する。
不意の問いかけに内心驚くが、この男は未だ余力を残している事を悟る。
でなければ、追い詰められた状況で口を開く事は出来ない。
「二人供か?生きてはいるが、有る程度の拷問は受けている。尤も、それも昨日までの話しで、今は拉致しているだけだ。」
拷問と言う言葉に、右の葉巻髭が反応を示すが、それは敵方に捕まれば仕方の無い事。
その証拠に、それ以外で男に反応は見られない。
「もう片方は[狼我會]の組員だ。そっちはどうでも良いが、川崎の方は返して貰いたい…一応仲間なものでね。」
二つの銃口を向けられながらも、一向に揺らぐ事の無い男の胆力に、敵ながら甚く(いたく)感心する。