なんでも屋 神…第二幕
「他の用事は済んだのか?」



VIPルームの長いソファに腰を下ろした神堂が、隣に座る俺を見ずに話しかけてくる。



他の用事…朝方に行った日向への急襲。



「えぇ。問題無く終わりました。」



無音が支配するVIPルームには、ソファに座る俺と神堂の他に、その後ろで立ち尽くしているノリしか居ない。



他の一部の子飼いと奏はフロアで息を潜め、残りの子飼い達はそれぞれの持ち場に付いている。



神堂に付いてきた萩は、俺が到着すると帰って行った。



あれで、組内のランク付けとしては、上位の方に位置しているのだ。
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