なんでも屋 神…第二幕
何処からか拾ってきた紺色のナイロンズボンは、膝の部分がスッポリと抜け落ち、それに蓋をするように幾重にもガムテープが張ってあった。
色褪せた薄緑の作業服は何時もと変わらず、小枝のような大さんの身体をその中で泳がせている。
「神君にも、唯一無二の友達は居るじゃろう?古川は儂にとって幼なじみで、唯一無二の友達じゃった…。」
信頼出来る大切な仲間と言えば[cross]のメンバーだが、唯一無二と言われれば、その中でもヒロをおいて他に居ない。
「儂等は過去を捨てた世捨て人…これから儂が話す事は、全て儂の独り言じゃ。」
そう言うと大さんは、チリチリとタバコのフィルターの焦げる音がするまで煙を吸い込み、ポツリポツリと過去を語り始めた…。
色褪せた薄緑の作業服は何時もと変わらず、小枝のような大さんの身体をその中で泳がせている。
「神君にも、唯一無二の友達は居るじゃろう?古川は儂にとって幼なじみで、唯一無二の友達じゃった…。」
信頼出来る大切な仲間と言えば[cross]のメンバーだが、唯一無二と言われれば、その中でもヒロをおいて他に居ない。
「儂等は過去を捨てた世捨て人…これから儂が話す事は、全て儂の独り言じゃ。」
そう言うと大さんは、チリチリとタバコのフィルターの焦げる音がするまで煙を吸い込み、ポツリポツリと過去を語り始めた…。