なんでも屋 神…第二幕

古川さんと半田さんの切なる願いと、大さんと古川さんの繋がりも織り交ぜて全てを話した。



現在程裕福な時代では無いにしろ、日本の経済成長と共に育った二人。話しを聞いた時のショックは隠しきれる物では無い。



ましてやそれが自分の親だとすれば、古川さんの息子は誇りに思う事は有っても、侮蔑の念を抱きはしないだろう。



「親父は、今までそんな事一言も…。」



今まで話して口を閉じた息子。古川さんの性格から見て、恐らく辛い等と口に出す事すら、大さんを責めると思い込んだのではないだろうか…。



だからこそ俺は、二人に無理せず幸せになって欲しいと思ったのだ。



真面目に生きてきた人間が馬鹿を見る…そんな事有ってはならない筈…。