なんでも屋 神…第二幕
二人を事務所から見送り、俺は三人の待つ[丘の上公園]へとマジェスティを走らせた。



メインを通り過ぎる時、熱心にスカウトをしているヒロと目が合った。俺とヒロも、大さんや古川さんに負けないぐらい、格好良い爺に成れるのだろうか。



年老いた[なんでも屋]とスカウトマン…考えただけで可笑しくなり、不思議な顔をしているヒロに手を振って先を急いだ。



「あれ?あの二人は?」



バイクを公園の入り口に停め、この間二人を見かけたベンチに向かうと、其処には大さんの姿しか無かった。



「少し半田さんの具合が悪くなっての、古川が今さっき送っていったんじゃ。」
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