なんでも屋 神…第二幕
第六章
「分かった、分かったよ依頼は受ける。でも、上手くいく保証なんてこれっぽっちも無いからな。」



俺は親指と人差し指の間に、蚤が一匹入れるか入れないかぐらいの空間を作り、顔を顰めて奏に告げた。



「それだけあれば十分だ。もう一杯飲んでくか?」



首を横に巡らし、これ以上は沢山だと伝える。これからの事を考えるにアルコールは大敵。



「なぁ奏、お前が言っていた言葉の意味は何だ?俺はそれを聞いておきたい。」



…あっさり終わるか、霧の中を彷徨うように難航するか…奏が俺と一葉を送り届ける時に言っていた言葉。
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