冒険少女

俺を見るんだ

シュガーはちょっと困った表情を見せた。

「かのんの元気を奪う気はなかったんだ。
ただ、もっと俺を見て欲しい。」

-……。

「シュガーを見る?
さっきから見てるよ。」
ちょっと私、意地悪したくなってきた。

「かのん…俺に意識を向けて、何を感じてるか読み解いてよ。
今、寂しそう?嬉しそう?」

-……。

「いやだ。」

シュガーもムッとした顔をした。

「かのんの頑固者。
太陽のエネルギーでも感じたらいいさ。
太陽は与える存在だからね。
かのんのような自己中で頑固な子でも素直になるだろう。」


カチーン!!!

-失礼しちゃう!なによ、私のことをよく知りもしないくせに。

かのんはだんだん腹が立ってきた。

でも彼の伝えたいことは本当はわかる、気がする。
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