冒険少女
シュガーとかのん

肉の塊

「肉の塊、か。それはないね。」

シュガーは笑っていった。

「太陽に近づいたら肉の塊も残らないくらいかのんは消えるよ。」

かのんは驚いた。

「私まだ死にたくないし!この体じゃいけないんなら戻してよ!」

シュガーは困った顔をしてみせた。

「大丈夫さ。一時的に体がなくなってもまた元に戻れるから。」


-そんなの信じられない!!
きっとこのふざけた魔法使いは私を殺す気なんだ。

「そんなことをして何の得になるんだよ。
もっと知らない世界を見る勇気をもったほうがずっとよくない?
別にかのんを殺したり、宇宙に放り出したりしないよ。」

シュガーは私の心の声が聞こえるんだ。

かのんは一人、確信した。
< 6 / 15 >

この作品をシェア

pagetop