Better half
それに…雑貨屋の方が、格好つく気がしたし…。

けど、実際は、三ヶ月しても社員になれず…不満を感じてた。

 そんな中、ある日、いつも店に来てた、雑貨を卸す業者の人に、倉庫で呼び止められた。

それが栄祐だ。


少し照れてる様に、はにかんだ彼を私は見上げた。

背が高く、程よく筋肉が付いた腕。バランスが整った体型。短髪の黒髪、黒い瞳。さわかやな笑顔。

『あの…これ、後で見てもらえますか?』

メモを渡されたんだ。



何かなと思って、後でメモを開くと、そこには

一目惚れしました。
変なヤツと思わないでください。良かったら、電話ください。
携番090********
松田 栄祐

と書かれてた。

それまでも、何度か見掛けてたけど、意識した事はなかった。

すぐに電話は、しなかったものの、それから意識したのは事実だ。

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