花火☆letter
学校に着くと、部室に直行して練習着に着替える俺。
「オッス!!」
俺より少し遅れて、本宮がやってきた。
「オッス…」
昨日の凜花の話を聞いて、少しぎこちない俺。
「暑いなッ//!」
そう言って、本宮がロッカーを開けた。
「なぁ、本宮」
「うん?」
ロッカーに荷物を入れながら答える本宮。
「あっ…いやッ…
何でもない…」
聞けるわけない。
『凜花に告ったのか?』
なんて……
「よしッ//
今日もやるぞ!」
俺は誤魔化すようにやる気を出した。
「なぁ、佐武!」
部室を後にしようとしていた俺を、本宮が呼び止めた。
「何だよ?」
「お前、神岡のことどう思ってるんだ?」
ドキッ////!?
「なっ…何だよ?
急にッ…」
「別に隠すことでもないから言うけど
俺、昨日神岡に告った」
ズキンッ////
俺は何も言えなかった。
だけど、本宮が凜花に告ったのは事実だということがわかった。