花火☆letter
その夜……
俺は、部活帰りに大量に買った花火を抱えながら、玄関前で凜花が現れるのを待った。
しばらくして…
ガチャッ///
隣の家のドアが開いて、中から凜花が出てきた。
凜花の姿を見て、俺は笑いながら、持っていた花火を上に上げて言った。
「おせぇーよ!」
凜花はしかめっ面を見せながら、俺に近付いてきた。
「花火なら、昨日したばっかじゃん!」
「お前好きじゃんか!」
「バカにしたくせにッ…」
「いいからッ//!
グズグズ言わずに、始めるぞ!」
俺は無理矢理凜花の手を引いて、花火を始めた。
いつものように楽しむ俺とは別に、凜花には元気がなかった。