花火☆letter
俺は凜花の腕を取り、凜花のメッセージが残る地面の前に連れてきた。
「何?」
戸惑う凜花に、俺は地面を顔で指した。
「光、当ててみ!」
凜花は俺に言われるまま、花火の光を地面に当てた。
すると、凜花のメッセージの横に別の文字が現れた。
それを見た凜花は、驚きながら、俺の顔を見た。
【付き合って!】
俺がなかなか言えなかった言葉。
「返事は?」
そう尋ねると、凜花がバチッ//と俺を叩いた。
「バカッ///!」
「なっ……」
次の瞬間、凜花は俺の顔を引き寄せ、俺の頬に優しいキスをした。
驚く俺の顔を見て、凜花は微笑みながら言った。
「大好きだよ!雄大!」
中2の夏……
俺達はこうして付き合うようになった。
小さい頃に約束したことを、大人になったら守る為に
俺達は恋人同士になった。
初恋の約束を
俺は今でも
忘れられないでいるんだ