花火☆letter
「ねぇ、凜花?
雄大くん待つんでしょ?
じゃあ、少しだけ一緒に図書室で勉強しない?」
帰り際、そう誘ってきたのは、親友のサユリ。
「やるやるッ//!」
私はサユリと図書室に向かった。
静かな図書室に、今日はいつもよりかは多い生徒がいた。
雨のせいもあると思う。
「ねぇ、凜花?
南豊高校行ったら、吹奏楽にやっぱり入るの?」
【南豊】は、私の志望校
「まだ入れるかわからないでしょ?」
「凜花なら、行けるよ!
頭いいじゃん!
雄大くんだって、サッカー推薦決まりでしょ?
いいなぁ~
高校行っても、ラブラブじゃん!」
「もうッ//
からかわないでよ!」
「だってホントのことじゃん!
それで?どうするの?
吹奏楽続けるの?」
「うん……
もし、南豊に入れたら、サッカー部のマネになりたいって雄大に言ってるんだ」
「マネ!?
そんなに一緒にいて飽きないの??」
「飽きないよ!
昔からずっと一緒にいるけど、飽きないし!
だって、ホントに好きだもん」
「はぁ……
もう、いいよ。
あなたにはついていけない…」
サユリが大きな溜め息を吐く。
「ちょっとッ///
聞いといてそれはないでしょ?」
「あぁ~もういいからッ//」
サユリとあたしはいつもこんな感じ。
お互い冗談言い合っては笑い合う仲。
サユリはあたしにとって、一番の友達。