花火☆letter
俺は凛花の髪を掻き分け、突然唇にキスを落とした。
突然のことに、凛花はびっくりしたように目を丸くしていた。
そんな凛花に、俺は笑顔で言った。
「答えは簡単」
「えっ?」
「俺達がこのままずっと、一緒にいればいいだけのことだろ?」
「雄大……」
優しく微笑み返す凛花は、そっと瞳を閉じ、俺達は小さな線香花火の光に照らされながら、優しいキスをした。
あの時“答えは簡単”と言った俺。
だけど、人生というのは何が起こるかわからない。
でもあの時、俺は本気で凛花とずっと一緒にいたいと願っていたんだ。