花火☆letter
「雄大?今日部活あるの?」
「当たり前だろ?もうすぐ最後の試合も近いのに!」
「そっか。
でも、今日は夜パーティーなんだから、部活終わったら直ぐ帰ってきてよ!」
「わかった、わかった」
「もうッ//!雄大はまたぁ~」
冗談言い合いながら、こうやって雄大の隣を歩くことが、どんなに幸せなことか……
それがずっと昔から続いていたことだから、私はなかなか気づけなかったのかもしれない。
人は大切なものを無くした後に、その大切さを知ると言うけれど
私もそうだったのかもしれない。
「わぁ~青空だね!
今日雨降りそうにないから、星見られそう」
空に向かって、私は手を伸ばした。
雲一つない、青空だったのに……
神様は、いつ天気を変えようと思ったのかな?