花火☆letter
中2の夏……
「雄大!一緒に帰ろう」
中学に上がっても、俺らはいつも一緒だった。
別に付き合ってる訳でもないのに
ただの【幼なじみ】ってだけで、俺たちはいつも一緒にいた。
「やっと長い長い夏休みだね~」
1学期は終わり、今日から待ちに待った夏休み。
「ねぇ、雄大?」
「うん?」
「夏休みに入ったことだし、今夜早速花火しようよ!!」
「花火なぁ…」
「何?そのやる気のない返事!」
「別に…
ただ、ホント凜花は花火好きだよなぁって思っただけだよ。
俺の中では
【凜花=花火=夏】って感じだよ」
「いいじゃん!
キレイじゃん!花火!」
「別に悪いとは言ってないだろ?」
「なッ////!?
もう~どっちなのよ?
やるの?やらないの?」
ちょっと不機嫌になる凜花に、俺は面白がりながら答える。
「やりますよ!
やればいいんだろ?
凜花様!!」
「よしよしッ//!」
凜花も面白がって、偉そうに頷いた。