花火☆letter



  中2の夏……



「雄大!一緒に帰ろう」


中学に上がっても、俺らはいつも一緒だった。



別に付き合ってる訳でもないのに


ただの【幼なじみ】ってだけで、俺たちはいつも一緒にいた。



「やっと長い長い夏休みだね~」



1学期は終わり、今日から待ちに待った夏休み。


「ねぇ、雄大?」



「うん?」



「夏休みに入ったことだし、今夜早速花火しようよ!!」



「花火なぁ…」



「何?そのやる気のない返事!」



「別に…

ただ、ホント凜花は花火好きだよなぁって思っただけだよ。

俺の中では
【凜花=花火=夏】って感じだよ」



「いいじゃん!

キレイじゃん!花火!」


「別に悪いとは言ってないだろ?」



「なッ////!?

もう~どっちなのよ?

やるの?やらないの?」


ちょっと不機嫌になる凜花に、俺は面白がりながら答える。



「やりますよ!

やればいいんだろ?

凜花様!!」



「よしよしッ//!」



凜花も面白がって、偉そうに頷いた。




< 5 / 36 >

この作品をシェア

pagetop