花火☆letter



その夜、約束通り
俺たちは家の前で仲良く花火をした。



昔と変わらない俺たち。


花火を持ってはグルグル回して見せたり、地面に色々書いたりした。



最後には、お約束の線香花火もした。




線香花火の玉が落ちると……



「あぁ……
終わっちゃった」と


凜花が寂しそうに言った。



「よしッ//片付けようぜ!」



俺は立ち上がり、片付けを始めた。



そんな俺の後ろで、まだ線香花火が落ちた地面をじっと見つめている凜花の姿があった。



「おい?凜花?」



俺は不思議そうに凜花を見る。



「何やってるんだよ?」


「ねぇ、雄大?」



「うん?」



「線香花火って、どうして切ない気持ちになるんだろう?」



「はぁ?」


突然の凜花の言葉に戸惑う俺。



「何ロマンチストみたいなこと言ってるんだよ!

ほらッ//早く片付けるぞ!」



俺は水の入ったバケツを片手に、凜花の言葉を流した。




だけど、凜花はなかなか動こうとしなかった。




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