花火☆letter
「いつ?」
次に俺から出た言葉は、それだった。
「今日」
凜花も短く答える。
「それで?」
すると、凜花は突然俺の顔を見上げた。
「気にならないの?」
俺の態度が気に入らなかったらしく、凜花は立ち上がって、突然俺に向かって怒り始めた。
「『気にならないの?』って…
なっ…なんで…俺が?」
明らか戸惑ってたのに、凜花には伝わらなかったようで…
「そう……
雄大は、あたしのことなんて気にならないんだ」
凜花はそのまま、寂しそうに俺に背を向けた。
「おいッ///凜花?」
「雄大?
あたし達が小さい頃した約束覚えてる?」
「えっ?」
凜花は背を向けたまま俺に尋ねた。
小さい頃の約束
それは……
『ゆうだい!
おおきくなったら
あたしたち、結婚しよう』