花火☆letter
「約束…?」
わかっていながら、俺はわざと凜花に聞き返した。
凜花はしばらく黙り込んで、小さな声で言った。
「ぁたし……たち…
ずっと一緒だと思ってた」
「凜花…?」
凜花は俺に背を向けたまま歩き出した。
「おいッ///!?」
そんな凜花の腕を慌てて掴んだ俺。
その勢いで振り向いた凜花の目は潤んでいた。
「あっ…」
俺はそのまま凜花の腕を離した。
凜花は黙ったまま、家の中へ入っていった。
凜花の涙を見ると、胸が締め付けられる。
俺はしばらくその場から動くことが出来なかった。