元気っ子鈍感女子と大人しい鈍感男子
「なつきぃー!!!帰ろッ!!」
「うん。分かった。今行く」
「え?」
「ごめん。今日、彼女が出来たんだ…。だから一緒に帰れない。ごめん」
「あれぇ?このダサそうな幼なじみぃ?キモーい!!キャハハッ!!ごめんねぇ!!本音いいすぎたぁ!!でも嘘なんて姫歌ぁ言えないからぁ…ごめんねぇ!!そして好きじゃないならなつきにくっつかないでねぇ!!ダサダサ幼なじみさん…ばいばーい!!!」
……………何?あの子…
なっちゃんがいなかったからあんな事が言えたのかな…?
彼女?
くっつくな?
ダサダサ幼なじみ?
……ひどい…。
私は涙が出て来た。
「ひどい!!何アイツ!?うざっ!!そんなに言わなくてもいいのに!!今度会ったらガツンと言ってやらなきゃ!!………って彩羅大丈夫!?絶対泣いてるよね!?…大丈夫だよ!!私がいるからッ!!」
稍ちゃんは私の事を励ましてくれた。
親友って大切だなぁ…