「傍にいてやんよ」



「ちゃんとつかまってろよ」


「うん‥」


彼の腰に手を回す。


──ふたりのりなんて、初めてよ


すごくどきどきする。


数秒後、車輪の爽快な音を響かせ、校門を出た。


朝はひとりで通ったこの道も、いまはあなたと一緒。


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