告白
返事を書かなかった私は、花壇に行くのもやめた。


手紙を自分からやめたくせにあきらめきれない私は、ときどきテニスコートに清水くんを見に行くようになっていた。


きらりも都合が合う時は一緒に行ってくれた。


清水くんには、親衛隊が出来ていて、親衛隊以外は近づく事もできなかった。


私はその他大勢の一人として、テニスコートのフェンスの外から清水くんを見つめた。


学校ではテニスコートで清水くんを見つめて、家では清水くんの手紙を見る日々が続いた。
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