告白
私たちは二年に進級した。
また清水くんとは違うクラスになった。
私はずっと同じ日々を繰り返していた。
学校ではテニスコートで清水くんを見つめ、家では清水くんの手紙を見る、かわらない日々。
もう終わりにしたい。
したいのに、あきらめきれない。
一言も話したことないのに、ばかな私。
このままでは、だめ。
けりをつけよう。
私は手の中の鍵をにぎりしめる。
鍵は返していなかった。
ずっと持っていた。
本当にばかな私。
もう、花壇に手紙を入れていた箱ないかもしれないのに。
未練がましく鍵持っていて。
私は次の朝、朝早く家をでた。