告白
「小瀬さん、ちょっと座らない?」


予想外の清水くんの言葉。

「うっうん。」


少し離れて座る。


心臓の音がすごい。


聞こえないよね?



がんばれ、がんばれ。


告白したいのに、声が出ない。


私の思いを知ってもらうんだ。


がんばれ、がんばれ、がんばれ。



「あの清水くん。」
「小瀬さん。」


声が重なる。


「あっごめん、なに清水くん?」



「うん、あのさ。」


言葉がとまる。


なんだろう?


言いにくい事なのかな?


「あのさ、ケイタイの番号とかアドレス聞いたら迷惑かな。」
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