告白
初デートまで一週間
周りがなんか明るい。
あれ?
目が開かない。
まぶたが重い。
時間をかけ、なんとかゆっくり目を開けた。
カーテンからあかりが部屋にさしこむ。
私は、自分の部屋のベットに寝ていた。
頭がガンガンする。
泣きすぎると頭痛いんだなー、二日酔いってこんな感じなのかなー、なんて、つまんない事を、ぼーと思った。
コン、コン
「奈津美起きてるか?」
ノックの音とともにドアを開けて、兄の竜樹(タツキ)が入ってきた。
「うわ、ひどい顔。」
うん、自分でも想像出来るよ。
自分の顔がすごい事になってるって。
「制服ぐちゃぐちゃだ。
とりあえず、シャワー浴びる?」
言われて見れば、制服だ。
泣きながら帰ってきて、そのまま寝たんだった。
「奈津美、いくら卒業式だって泣きすぎ。」
あぁそうか、昨日は卒業式だったから泣いてても変じゃなかったんだ。
「と、父さんと母さんには言っといた。」
「えっ?」