告白
「正兄、すごく心配したんたぞ。
昨日奈津美すごい状態だったから。
泣きながら帰ってきて、俺達がなに聞いても答えなくて、なんか意識もうろうとしてる感じでさ、正兄が抱えて部屋まで運んだんだぜ。」


そうだったんだ。


「正兄、ありがとう。」


「いいから早く、話せ。
まさか、話さない選択があるなんて思うなよ。」


「だから正兄、怖いって。」


竜兄が、まるで大丈夫だよって言ってるみたいに、優しく頭をなでる。


竜兄はすごく優しい。


正兄も言い方はきついけど、すごく優しい。


優しい二人の兄。


心配かけてごめんね。


「あのね。」


私は昨日の事をぽつりぽつりと話始めた。
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