僕の恋愛100パーセント。アスターの思い
あおいはとても礼儀正しかった。それはお見合いでもはじまるかのように深々と礼をして。

「里中あおいです。今日は呼んでくれてありがとう」と。

僕以外は面識があり、それは僕個人にむけられた挨拶だった。

つられたのだろう。僕も同じように挨拶をしていた。その光景を横で見ている二人は、笑いを押し殺している。

「あおいは手ごわいわよ」の意味が少しわかった。
あおいは独特の雰囲気をもっている。今までに会った事のない雰囲気を。

だけど確かな事は、僕はあおいが本当に好きだということ、恋に恋していないということ、そしてあおいの笑顔がわずか5秒で脳裏に焼き付いたんだ。
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