僕の恋愛100パーセント。アスターの思い

僕はあおいとの待ち合わせのために広島駅にいる。照り付ける陽射しは、暑いというより、もはや痛いくらいだ。浮かれすぎたのだろう。待ち合わせの時間よりも３０分早く着いた。早く着いたからといって、早く会える訳でもないのに。

待ち合わせの場所は噴水の前だった。水しぶきを見てると涼しい気持ちになれるのが唯一の救いだ。

やっぱり約束は守るべきだと思った。時間は決まっているのだから、時間通りにきていればこんなに暑い思いをすることもないのに、などと思っていたら僕は何かの影におおわれた。

その影は日傘でできたもので、それをさしていたのは、あおいで、時間はあれから１０分もたっていないのに、あおいは笑顔で、そして、僕の前にたっている。

時間がとまった感じがしたよ。待ち合わせの時間になっていないのに。