僕の恋愛100パーセント。アスターの思い

気付けば花火大会の前日になっていた。雅や夏美になんて声をかけていいかわからずに僕は悶々とした気持ちになっていた。どちらか一人を誘うわけにもいかない。意を決して僕は電話をかけた。でも雅でも夏美でもなく、あおいにだった。

これまでのいきさつや雅の夏美にたいする気持ちもすべて打ち明けた。そしてあおいのだした結論は「私にまかせて」とのことだった。あおいはどうする気なんだろうか？

とても寝苦しい夜になった。あおいのとる行動がきになってなかなか寝付けない。僕はベッドで右、左と体勢をかえてはため息をつく有様だ。いつの間にか眠りについたのだろう。そのおかげで、とんでもない夢をみた。

その夢は、あおいと夏美、それに雅がいて、三人は手を繋ぎ、僕をみている。僕は走り、あおい達の元へ行こうとしてもその距離は縮まらない。なぜ、こんな夢をみたのだろう？罪悪感からかな。夏美が祭にあおいを誘わなかったら今の関係はないのに。

僕は勇気がないのかな。