僕の恋愛100パーセント。アスターの思い
僕たちは、はじめのコンビニに戻った。そこで手持ち花火を大量に購入して、飲み物やお菓子も。あとは雅達の到着を待つだけだった。

「きたよ」とあおいがいった。そして本通りを手を繋ぎ歩いてくる二人の姿が見えた。

「よかったね」とあおいは嬉しそうに言った。夏休みぎりぎりでのカップル。もっと早くあおいに相談してたらよかった。

「ありがとう」と僕は自然に言っていた。あおいは少し驚いた表情をしたけど「うん」って何も聞かず答えてくれた。

だけど僕は、まだあおいに告白をしていない。それが気掛かりでもある。

僕たちは本通りと平和公園を繋ぐ橋の元で花火をすることにした。めのまえには誰ものることなくなったボートが二つ浮いている。

僕たちは互いの大切な人と寄り添い、四人だけの花火大会を始めた。派手な打ち上げ花火などなくても隣にあおいがいて、青白く光る花火に照らされて、たわいのない会話に笑顔をみるだけで僕は幸せを感じる事ができた。

そしてながくもありみじかかった夏休みも終わりをつげた。
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