僕の恋愛100パーセント。アスターの思い
夏美は僕に二つの疑問を残して帰った。僕たちは恋人なのか?それと何故、絵を描くのか?

それはつまり、あおいには絵を描く理由があるということなのだろう。

僕は家につくなりベッドに横たわり、考えても解るはずのない問いに悩んでいた。

ただ思い出すことで考えることがふえた。図書館で熱心にタイムマシンについて調べていたことだ。もしかしたらあおいは過去に戻り、母親の真実を知りたいのではないだろうか?

僕は柄にもなく難しいことを考えたため、頭がおかしくなりそうになり、頭をむさぼり「わかんないよ、なんにも」と、独り言をつぶやいていた。

そして考えてもどうしようもない、もどかしさをかかえたまま、電気を消して眠りにつこうとした瞬間に父親の怒鳴り声とともに僕の部屋のドアをいきおいよく叩く音がした。つまり、バイトの事をすっかり忘れていたのだった。
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