僕の恋愛100パーセント。アスターの思い
夏美があの日、絵を描く理由だけを僕に聞いていたなら、隣にいる、あおいに何故、絵を描くのって簡単に聞けるのに。

まともに顔をみることができず、あおいは僕のことをみては首をかしげていた。それだけ僕の態度がおかしいのだろう。

簡単に聞けることなのに。あおいの境遇と結び付く事だと勝手に思ってしまう。

電車が到着しても僕は気付かずに物思いにふけっていたら、あおいは僕の手を取り「乗るよ」と優しい口調で言った。
「ああ」としか答えることが出来ず、今日の登校であおいは何度、首をかしげたのだろうか。

あおいを見送り、僕は駅に向かったが学校に行く気になれなかった。

何本電車が通りすぎたのだろうか?僕は誰もいなくなった電停で一人座っていた。

すると「けん」と呼ぶ声がした。そこにはあおいがたっていた。

「どうしたの?」ときくとあおいは「様子がおかしかったから」と言った。

「学校さぼろうか?」とあおいから聞くこともないと思っていた言葉を聞いた。

「うん」と僕は答え「聞きたい事があるんだ」と言った。
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