僕の恋愛100パーセント。アスターの思い
広島駅行きの電車は満員だった。今日はがっくりきたり、喜びがきたりと忙しい日だった。

だけど僕は一人でにやにやしている。窓に反映している顔をみると幸せを感じさせられる顔だ。自分の顔だけど。

家に帰っても僕の顔から笑顔が消える事はなかった。夕食の時、母は、僕をみて、何度も首を傾げていたがきにしない。この幸せは僕にしかわからないから。

次の日、学校にいくと、僕の顔から笑顔は消えた。本通りに向かっていたあおいは僕たちの元に向かっていたのだ。

夏美は最初からあおいに合わせようとして雅についてきたのだった。雅は僕を追い掛けたらしいが僕は寄り道をしていたため見つからなかったらしい。

「だから、いつも言ってるだろ。携帯もてって」雅の説教だ。なにも反論ができない。

「いい子だったぞ。礼儀ただしくて、例えるなら大和撫子だな。奥ゆかしくて」まだ話しを続けようとしたので僕は「もう、わかった。彼女の事はおまえに聞きたくない」っと。それは八つ当たりだった。

一寸先は闇だらけだ。本当なら僕が雅に会話したと自慢したはずで、僕は挨拶だけで、雅はコミュニケーションをとっている。僕は嫉妬していた。夏美は壁じゃなく橋だったことを痛感した。
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