poco a poco~少しずつ~ 【短編】
ある日



キミが



僕にこう言った。








「いつも音楽室のドアの前で聞いてるよね?」



ああ、気づいてたんだ。


嫌われた、と思った。


そりゃ迷惑だろうし。



「ごめん…」



でも



キミから発せられた言葉は





予想外の言葉だった。





「ううん、謝らなくていいよ。でも、次からはちゃんと中に入って聞いてくれない?」





「え?」
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