ベリークラッシュ
「はじめまして!俺は、大澤翔!今日からこの高校に入学すんの!」
「はじめまして…って、千柚…男の子と話せるようになったの?」
なってるわけないじゃない!
ふるふると首を横にふって、歩実に助けを求める
なんかしつこく話しかけてくるんだよーう!
「…あ、あの、大澤くん」
わたしは、歩実のブレザーの袖をぎゅっと握りしめながら、声を絞り出す
「なに?」
「心配してくれてありがとう、でもわたし男の子すっごく苦手なの、ごめん」
「え、千柚ちゃん、」
行こう歩実!
そう心のなかで叫んで歩実の袖をひっぱって校舎に向かう
むりむりむり、やっぱり男の子と会話なんてむりむりむり!
「千柚…!早いっ!」
「あ、ごめん…」
一気に校庭を走りぬけて、昇降口を突破したところで、歩実は息があがってしまったようでわたしにストップをかける
「クラス、…どこかわかって、る?」
「あー……」
「あのね、千柚とあたし、…おなじ、クラスだ、よ。B組」
え、歩実と同じクラスなの?!
さっきまでのブルーな気分は全部吹き飛んでわたしはぱあっと自分でもわかるくらいの笑顔になった
「やったあー!うれしい!歩実よろしくね!」
「うん、」
あれ、まだ息整ってない
歩実相当つかれてるなあ…なんて、浮かれてたわたしにはこれからのありきたりすぎる展開に気付くことはなかった
「はじめまして…って、千柚…男の子と話せるようになったの?」
なってるわけないじゃない!
ふるふると首を横にふって、歩実に助けを求める
なんかしつこく話しかけてくるんだよーう!
「…あ、あの、大澤くん」
わたしは、歩実のブレザーの袖をぎゅっと握りしめながら、声を絞り出す
「なに?」
「心配してくれてありがとう、でもわたし男の子すっごく苦手なの、ごめん」
「え、千柚ちゃん、」
行こう歩実!
そう心のなかで叫んで歩実の袖をひっぱって校舎に向かう
むりむりむり、やっぱり男の子と会話なんてむりむりむり!
「千柚…!早いっ!」
「あ、ごめん…」
一気に校庭を走りぬけて、昇降口を突破したところで、歩実は息があがってしまったようでわたしにストップをかける
「クラス、…どこかわかって、る?」
「あー……」
「あのね、千柚とあたし、…おなじ、クラスだ、よ。B組」
え、歩実と同じクラスなの?!
さっきまでのブルーな気分は全部吹き飛んでわたしはぱあっと自分でもわかるくらいの笑顔になった
「やったあー!うれしい!歩実よろしくね!」
「うん、」
あれ、まだ息整ってない
歩実相当つかれてるなあ…なんて、浮かれてたわたしにはこれからのありきたりすぎる展開に気付くことはなかった