甘々果汁BABY








時が止まった。





ように感じた...。






ベンチの後ろから通る風と、
その風邪にゆられて音を立てる葉っぱ。




そんな音しか、今は聞こえない。








あ、あ、あ、あ、あたし...。



「い...っちゃった.........?」


「野上って...。」



野上くんが唇をかみしめて
頬を赤らめた。




「俺の事...?」




もう今更...


嘘なんて付けないこと。






これで、



偽りの恋はおしまい。







< 165 / 260 >

この作品をシェア

pagetop