甘々果汁BABY
2日前の放課後。
あたしは弘斗に
『大事なこと』を伝えるため、
弘斗に教室に残っってもらった。
だけど。
すでに熟睡していた弘斗に
そのことは伝わるわけもなく...。
寝ている彼の対処に
困っていたところに現れたのは野上くん。
帰り道の公園で2人で話すことになって。
野上くんはリンゴをチラつかせて
あたしを誘惑して本音を吐かせた。
なんて意地悪なんでしょう...。ほんとに。
その『大事なこと』にあたる『本音』
を聞いた野上くんは
―――――「帰る。」
とだけいって、
顔も見せずにあたしを公園に1人残した。