甘々果汁BABY
いきなり立ち上がった澪に
クラスのみんなは静まり返る。
「盆踊りっていつだっけ…??」
「澪…?」
なんで...
『あのさぁー!!!』
なんて、
あんなに声を張り上げる必要があったのか。
澪の無茶振りに
あたしは驚くばかりだった。
「あ~。そういえばもうすぐだね。」
1人の女子がうなずく。
「26、27あたりじゃない?」
「今年も花火大会やるのかな?」
さっきの静けさなどなかったように
教室は一斉にざわつき始めた。
その隙に。
澪はあたしを廊下へ引っ張り出した。