甘々果汁BABY








弘斗のそういったあとの切ない表情が、




鬼教師中山の授業でも

まったく。離れないんだ。




「おい小杉っ。聞いてんのかぁ?」



「んー……。」



自爆って...どうゆう意味?



「聞いてねーな。」


「んー……。」




そう言って中山は
ボーっとしているあたしの頭に



出席簿をパタンと落とした。



「んー……。」





いつもなら「いったいなぁ」
と反抗的なあたしに


異変を感じた中山は珍しく優しく声をかけた。



「大丈夫か?どっか悪いのか?」


「んー……。」





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