甘々果汁BABY











『チェリーガール』





久しぶりに見るこの看板。


久しぶりに味わうこの雰囲気。




「やっぱさいっこぉ~!!」


「ホントにまたここでいいのか?」


「もちろんっ。」



久しぶりに満面の笑みを見せたあたしに、
旭はなんも言ってくれない。



あたしって笑顔似合わないのか...?



「入るぞ。」


「う、うん...。」



はぁー…。


もっと女子力あげなきゃな...。




そう思ったけど。


ドアを開くときにちょっぴり見えた
ほっぺの色が



さくらんぼみたいに、
ちょっとピンク色だったのを見て


可愛いと思った。



「照れてるだけじゃない...。バぁカ。」







< 253 / 260 >

この作品をシェア

pagetop