甘々果汁BABY
ルンルンルーン
軽いテンポで
スキップをしながら生徒玄関にある
大きな掲示板まで向かう。
澪はというと...。
そんなあたしの背中に
冷たい視線を送りつつ、笑っている。
先輩たちがいれば、
こんなあたしはお説教決定だと思う。
でももう先輩なんていないも~ん。
「えぇと。小杉小杉小杉小杉…。」
「お経みたいに言わないの。」
「ん?あ!あったぁ!」
3年4組
浅井 澪
北川 奈々
小杉 明花
・
・
・
「澪!澪も4組じゃん!」
「うっそ。3年連続はないと思った。」
「運命...ってか?」
「彼氏出来なくなりそー。」
なんて話をずっとしていたから、
あたしたちは他生徒にとって
さぞかしお邪魔虫であったろう。
「お前ら邪魔。」
ほらね。