甘々果汁BABY
昨日はフルーツスペシャルパフェを
奢ってもらった日だから...。
たぶんそのことで...
「また野上にお礼言わなきゃだよ?」
「うん。分かってる...」
でも澪は、それでも
言いたいことはまだあるとでも言うように
こちらを見添えてくる。
多少怖いです...。
「で。あんた鍵持ってなかったでしょ。」
「え、あぁ、うん。」
「家まで送ったまではいいけど、誰もいなくてずっと待ってたらしいよ。外で。」
ちょっと待った。
『らしい』ってなによ『らしい』って。
「澪はその場にいなかった...の?」
「いや、6時くらいまではいたけど...門限切れで...」
澪...あんた門限ないでしょ。
「で、野上に頼んだらいいってゆうから...。んで、ずっと待ってたんだって、家の人の帰りを。」
「何時まで?」
「それはご本人から聞いて。」