甘々果汁BABY




澪が料理をするのが
初めは心配だったけど...。


なんとか作り終えて、


明花特製のデミグラスソースを
トッピングして、出来上がりー。




「いっただっきまぁす」


澪と祐磨の声が一番大きかった。
みんな同時にスプーンですくって

オムレツを頬張る。



「これ澪ちゃんが作ったの?すっげーうまいっ」


「ほんとぉ?!」



弟よ...。あたしも作ったんだけど。


「うん、うまい。」


いま...野上くんが言ったの?


「このソース、なんて言うんだっけ?」


「え?あぁ、デミグラスソース。」


「お前が作ったの?」


「まーね」


どう?おいしいでしょ?とゆうばかりに、あたしは得意げな顔になっていた。





「てっきり料理ベタかと思ってた。」


「なにそれー。一応母親いないときはあたし作ってんだからね。」




野上くんは「へぇ。」とだけ言って、
少しずつだけど、オムレツを完食した。


なぜか、ソースも
すべてなくなっていたことに


あたしは少し嬉しくなった。





< 49 / 260 >

この作品をシェア

pagetop