甘々果汁BABY






後ろから...。


後ろから...。


後ろからなにかブツブツ…。



「弘斗…。怖いんだけど...」


「ひゃく、まんえん...。」


「は?」




寝言を言いながら
熟睡中の転校生、そしてあたしの幼馴染。



転校初日から
数学の授業で居眠りなんて。



大した度胸だこと。



「ねぇ、明花ちゃん。」



あたしの左隣の子があたしの机に指を
トントンとさせる。


「真夏くんと知り合いなの?」




絶対来ると思ってた...
待ってましたこの質問。


「幼馴染...的な?」


「的な?ってことはもしかして...付きあ...」


「嘘嘘。ただの友達。」


「そっか。」



< 62 / 260 >

この作品をシェア

pagetop