甘々果汁BABY
後ろから...。
後ろから...。
後ろからなにかブツブツ…。
「弘斗…。怖いんだけど...」
「ひゃく、まんえん...。」
「は?」
寝言を言いながら
熟睡中の転校生、そしてあたしの幼馴染。
転校初日から
数学の授業で居眠りなんて。
大した度胸だこと。
「ねぇ、明花ちゃん。」
あたしの左隣の子があたしの机に指を
トントンとさせる。
「真夏くんと知り合いなの?」
絶対来ると思ってた...
待ってましたこの質問。
「幼馴染...的な?」
「的な?ってことはもしかして...付きあ...」
「嘘嘘。ただの友達。」
「そっか。」