甘々果汁BABY







いや...。



直そうとしてくれたのは
まぁ...うれしいんだけど...。



「意外と不器用なんだね。」


座っているあたしの足の包帯を
何度もほどいて、


何度もつけなおす野上くんを見ると、



自然と笑みがこぼれる。




だって
ほんとに真剣な顔してんだもん。




「なに笑ってんだよ。やらねーぞ?」


「だって、不器用すぎるもん。」


あたしは松葉杖で
野上くんの身体をたたいた。



「俺がやる。」







< 95 / 260 >

この作品をシェア

pagetop